計算エラーのとき、あなたならどうする?
ADSで天空率計算をしたとき、エラーが出たことはありませんか?

このような計算結果の赤文字表示エラー以外にも、
・計算が途中で止まる
・特定の部分だけ計算が出来ない
などのケースもあります。
また、赤文字表示のエラーでは、天空率の結果が全てOK(◎また⚪︎)だとしても、計算結果として整合性がとれていないため、エラーは解消しないといけません。
多くの方は、こういった場合にはまず「高精度」で再計算を行うのではないでしょうか。
これで解消すれば問題ありませんが、今回は、高精度計算をしても「まだエラーが出る」というときなど、どこをチェックし修正すればよいか、いくつか挙げてみたいと思います。
目次
- なぜエラーがおきるのか?
- 建物:中空ブロックによるエラー
- 建物:庇が尖っている
- 測定点:位置が認識出来ていない
- まとめ
なぜエラーがおきるのか?
そもそも、エラーがなぜ起きるのか。
敷地形状、建物形状が千差万別の中で、システムとして処理できない、というケースもありますが、多くは、建物モデルによるものが多い印象です。
建物:中空ブロックによるエラー
細かく建物ブロックを作っていただく中で、中空ブロックも多用されると思います。
多くは問題になりませんが、形状次第で位置確認のポイントが中空ブロックの下端を取った時などで、三斜計算が適切に出来ないことがあります。

このように、特定の中空ブロックにより何かエラーが出ている場合は(天空率計算上で支障が無ければですが)、中空ブロックのZD値を「0」にしてみます。
※地盤高が0以下のときは、地盤面までZDを下げてください。建物が宙に浮かないように!
このケースでは2つのブロックのZDを0まで下げました。

その結果・・・

このように、中空ブロックを地盤面まで下げることで、エラーを解消できることがあります。
特に計画建築物が複雑な形状のときにチェックしてみてください。
建物:庇が尖っている
これも建物の中空ブロックの設定です。
庇などの形状を作るときに、”傾斜(3点)”で
傾斜の下端設定=ブロックのZD設定 にすると、先端が尖った形になります。
その場合、庇先端の厚さが「0」となることで、計算エラーとなることがあります。
※赤文字でのエラー以前に、計算が途中でとまってしまう可能性もあります。
対策として、庇のブロックのZDを変更し、先端に厚みを出した形状にしてみます。
※下の例では、先端の厚みを100mmで設定しました。

これで天空率計算を実行すると、滞りなく終わり、エラーも出ませんでした。
わずかでもシステムに高さ方向の数値を持たせることで、計算ができるようになるという例です。
先端が尖った形状の計画建築物でエラーが出た場合、試して頂くと良いかと思います。
測定点:位置が認識出来ていない
これは、そもそも1つの測定点が計算出来ていません。
測定点は正しく作成できているのですが、設定や敷地条件など様々な要因により、測定点位置をシステムが認識出来ていないことが要因です。

この場合、
測定ラインの座標値を手動で再入力すると解消できることがあります。
天空率用図形>測定ライン で、該当の領域をリストから選択し、
XYZの座標値に元と同じ数値で構いませんのでもう一度手入力し、Enterを押してください。

これで計算をかけてみます。

・・・計算出来ています。
改めて手入力したことで、システムに認識させることが出来たことになります。
まとめ
いくつか例をあげましたが、これ以外にも色々なケースがあります。
計算結果としてはクリア出来ていても、エラーは必ず解消しないといけので注意が必要です。