ユーザー事例 vol.6
株式会社オフィス鈴木


EPCOT ADS USERS vol.6 / オフィス鈴木

 株式会社 オフィス鈴木  -ADS-win活用事例-


広小路二丁目ビル

会社概要
社名/株式会社オフィス鈴木 創業/1995年4月 設立/1997年8月
代表/代表取締役社長 鈴木啓立 所在地/東京都中央区銀座
事業内容/建築の企画、設計、管理 建築設計コンサルタント業務 CM、PMなどのコンサルタント業務ほか
http://www.office-suzuki.co.jp/


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(左から)高濱圭佑氏(設計担当)、鈴木充広氏(会長・一級建築士)、鈴木啓立氏(代表取締役社長)

ADS-winによる速く正確なボリュームチェックで 新規営業を推進!事業フィールドを拡大していく

ボリュームチェックを営業ツールに

 株式会社オフィス鈴木は、一級建築士の鈴木充広氏(現会長)が1995年に豊橋市で創設した建築設計会社である。当初は店舗や個人住宅の建築設計を行う一般的な設計事務所だったが、2010年頃から全国規模の書店・ビデオレンタルチェーンの店舗設計を手がけて業容を拡大。拠点も東京・銀座へ移転した。現在、代表取締役社長として同社を率いる鈴木啓立氏は語る。
 「現在では主にデベロッパーやホテルグループを顧客に集合住宅やホテル、商業ビル、オフィスビル等を設計しています。都心部の高層建築がフィールドということになりますね」。店舗から都心の高層建築設計へ。同社のドラスティックな変身を主導したのは、当時会長の後を継ぎ社長に就任したばかりの鈴木啓立氏だった。
 「父は職人気質の一級建築士ですが、私は完全な営業タイプで設計はできません。だからというわけではありませんが、新規を含め多様なお客様からできるだけ多く仕事を取ってくることが自分の役割だと考えています」。鈴木氏によれば、建築設計という業種は企業としての安定性に欠け、着実な成長は容易ではない。小規模な所は仕事を回すだけで精一杯な事務所も珍しくないのだという。「当社でも継続的に仕事を下さっていたホテル業界の発注がコロナ禍でピタリと止まり、苦しい状況に陥ったことがあります。今ではホテルの仕事も動いていますが、来年同じように受注できる保証はありません」。


 そこで鈴木社長は、従来分野にこだわらず未知の領域へも積極的に営業をかけ、新たな売上げの柱を幾つも作って経営を安定させようと考えた。「会長が“来るものは拒まず”でどんな建物の設計も引き受けてノウハウも豊富に蓄積していたので、ホテルや都心の狭小地等にも対応できた。これが大きかったですね」。今ではホテル、商業ビル、高層マンション等の多様なデベロッパーと付き合いながら、着々と業容を拡大しつつある。そして、そんな同社の新規営業を加速させた「武器」の一つが、営業先の各社に提供するボリュームチェック・サービスだ。
 「無論サービスで提供するボリュームチェック自体はお金になりません。でも、お客様に喜んでいただけるし、その案件が首尾よく事業に繋がればそのまま設計まで依頼されることも多く、つまり営業ツールとして大いに役立つのです。もちろん営業ツールとして使うなら、それはどこより早く正確なものでなければなりませんが……だからこそ我々は大急ぎでADS-winに乗り換える必要があったのです」。実はそれまで同社は専用ツールを使わず、あるフリーCADでボリュームチェックを行っていたのである。

ADS-win 日影計算
ADS-win 天空率計算
左より 鈴木会長、高濱氏、鈴木社長

以前は3日かかっていたプラン作成は1日で完成するようになり 確認審査でも審査機関から修正を求められることは無くなった

天空率を活かすなら新しいツールが必要だ

 それは多くの設計者が使うフリーウェアの汎用2次元CADであり、実際これで天空率計算を行う人も少なくなかった。オフィス鈴木も長年このCADで作図し、その流れのまま天空率計算に使っていたのである。だが、天空率計算を用いた作業にさらなる速さと正確さが求められるようになってくると、オフィス鈴木で設計を担当していた誰もが、他の天空率ツールの導入も視野に入れていく必要を感じ始めたのだという。その理由について、設計担当の高濱圭佑氏は以下のように語ってくれた。

 「特に私たちの間で問題になったのは、天空率を用いた箇所へ修正指示が入った場合の対応についてでした。と言うのは、そのCADを使うと修正自体に労力がかかるからです。たとえば“もっと後退距離を”とか“地盤面の設定はこう”などいった指示が入ると、その対応で半日から一日かかってしまいます。それでなんとか仕上げてようやく再提出しても、もしも再度指摘が入ってしまったらもう一度やり直しということになります」(高濱氏)。こうなると、さすがにそのCADを使い続けることは難しくなってくる。ちょうどその頃、ボリュームチェック依頼が増え始めたこともあって、新たな天空率ソフトの導入検討が始まったのである。


 「その頃、偶然ADS-winのDMをもらったんですよ」と語り始めたのは、設計チームを主導している鈴木充広会長である。「ソフトについては私たちも詳しくないので、WEB等を使って天空率ソフトの製品を調べてみたんですね。すると最初に出てくるのがやはりADS-winなんです」。さらに顧客である上場企業のゼネコンに質問したのは鈴木社長である。「訊くと即座に“天空率ならADSですよ”と返されて……やはり有名なソフトなんだな!と確信したんです。他にも私たちが知っている大手有名企業が何社もADSを使っていて“それなら”と導入を決めました」。

ADS-win 天空率計算
BIMADSによる作業

ADS-winの活用でより速く、正確に

 通常なら操作研修を受ける等、新ツールを導入するには一定期間を要するのが一般的だろう。しかし当時はそのような余裕もなく、高濱氏が担当する案件でいきなりの実戦投入となった。「最初はプランの仕事でしたが、直後にボリュームチェックが入りました。そこで日影や天空率の検討を求められ、導入したばかりのADS-winをいろいろ触って独習し慣れていったんです。たぶん2~3件もやれば基本操作はひと月で修得できるでしょう。もちろん特殊な道路や領域範囲が複雑な物件は調べる必要がありますが……」と遠慮がちに語る高濱氏だが導入効果は絶大だった。


 「シンプルに業務が簡易化されたというか、簡単になって作業スピードが上がり、プランを仕上げるまでがぐんと早くなったんです。簡単なアタリを付けることも容易で、すごく助かった実感があります」。そんな高濱氏の言葉に鈴木社長も大きく頷く。「本当にあの時のADS-win導入は当社の事業拡大の背中を強く押してくれたと言えます。ボリュームチェック案件の数も体感で1~2割は増えた気がしますね。当時はプラン案件もけっこう混んでいたし、プラン作成のスピードアップも本当にありがたかった」(鈴木社長)。


 「何と言っても以前3日かかっていたプランが1日で出来るようになりましたからね。さらに3~4日かかっていたような複雑な敷地でも、いまは2日あればできますし……。また、精度についてもADSの効果は明らかですよ。前述した確認審査に関しても、私たちが最初の設定さえ間違えなければ、以前のように審査機関から指摘が来ることもほとんど無くなっています」(高濱氏)。もちろんこの成果は営制一体となった大きな努力があったからこそなのは間違いないが、ADS-winの導入と積極的な活用が同社の事業フィールドの拡大と安定成長に貢献できたことは間違いないようだ。──最後にオフィス鈴木の今後の展開について、鈴木社長に聞いてみた。
 「当社は昨年、新たに不動産事業へ進出を開始しました。今後はこれを大きく育てて、設計部門と並ぶ事業の柱とすることが次の目標となります。売上比率では現状9対1で設計がリードしていますが、今後2〜3年でこれを7対3程度に育てたいですね」。


 

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※本事例で記載されている内容、部署名、役職は取材時のものです。