2025年新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
皆様方には、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、長く続いたコロナ禍がようやく終息の兆しを見せ始め、 平常に戻りつつある一年でしたが、皆さまは如何でしたでしょうか。
弊社も昨年は、久しぶりの新システム『天空率空間』を10月にリリースいたしました。
このシステムは天空率を計算する際に、適合建築物と計画建築物の天空率をトライ&エラーで、天空率の合否を検討する方法ではなく、敷地や諸条件の設定により、天空率で計画可能な建物形状を逆計算で得られるシミュレーションソフトです。
これから、天空率に取り組む設計者には、便利に利用して頂けるのではないかと思っています。
最近、設計事務所の皆さんから、本年4月の「省エネの確認申請対策が大変だ」との話題を多く耳にする様になりました。
弊社は建築確認申請向けに集団規定、取り分けコンピュータの力を借りた方が良い日影規制と天空率制度を、日影規制は40年前から、天空率制度は制度が施行された22年前から算定システムを開発し、多くの設計者に提供してきました。
これに4月から省エネ関連の規制が加わります。
この省エネ規制も一種の集団規定とみる事も出来、設計者としてどういう建物を作るか、という問いに外観や形態、利用勝手の良さ等、設計者の創意工夫の対象に、エネルギー効率の良さがもう一つの物差しに加わった様子です。
弊社では、省エネの知見は殆どありませんが、知見豊富な方々のお力をお借りし、企画設計者に向けた道具をご用意できればと、夢を見ています。
これらの新しい課題も見据え、設計者の為の企画設計の一回り大きいベースキャンプ造りにも注力する所存です。
新年も、皆さまにとって、良い年になりますよう、願っております。
生活産業研究所株式会社
代表取締役社長 石川 健